Publicly Offered Research
Grant-in-Aid for Scientific Research on Innovative Areas (Research in a proposed research area)
本研究の目的は,旅行先で観光するときの行動(以下,散策行動と呼ぶ)において,人間の行動意思決定に作用した意思決定アフェクタを記述する代わりに可視化することで,人間の行動意思決定メカニズムを解明することである.人間が行動意思を決定するメカニズムを解明するには,①情報収集,②行動案の考案・比較,③行動決定というプロセスを細かく分析する必要があるが,本研究において「①情報の収集」は,過去にその地を訪れた先人達の散策行動ログを分析することで獲得し,「③行動決定」後の個人の散策行動はスマートフォンを携帯した被験者から収集する.①と③の関係を解析することで①から「②行動案の考案・比較」を経由して③に影響を及ぼした意思決定アフェクタを推定する.本年度の研究では,以下の成果が得られた.【意思決定アフェクタ可視化アプリ開発】昨年度の研究成果である散策行動ログの解析を利用して得られる観光スポット間のリンク強度を意思決定のアフェクタになり得る要素と仮定して,それらをスマートフォンの地図アプリ上に可視化するシステムを開発した.具体的には,意思決定を促す表示方法としてリンク強度をオススメ観光スポットへの矢印の太さで表現し,その提示効果を検証するためのアプリケーションを開発した.【フィールドテストの実施】上記アプリケーションを利用して実際の散策行動における意思決定アフェクタの効果を検証するための実地試験を行った.具体的には長崎国際観光コンベンション協会(長崎県長崎市)と共同でまち歩きイベント「コラボさるく」を企画・実施し,一般の参加者を募り実験を行った.実地試験における行動ログや事後アンケートにより,お薦めスポットへのリンクを可視化することは,次の目的地決定に影響を及ぼすことがが確認できた.
25年度が最終年度であるため、記入しない。
All 2014 2013 2012
All Journal Article (1 results) (of which Peer Reviewed: 1 results) Presentation (6 results)
IEEJ Transactions on Electronics, Information and Systems
Volume: Vol.133, No.1 Pages: 142-149
10031142418