ハイリスク・ハイリターン、ローリスク・ローリターンを選択する神経基盤と調節因子
Publicly Offered Research
Project Area | Elucidation of neural computation for prediction and decision making: toward better human understanding and applications |
Project/Area Number |
24120522
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Innovative Areas (Research in a proposed research area)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Complex systems
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Research Institution | National Institute for Physiological Sciences |
Principal Investigator |
橘 吉寿 生理学研究所, 統合生理研究系, 助教 (50373197)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2014-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2013)
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Budget Amount *help |
¥11,830,000 (Direct Cost: ¥9,100,000、Indirect Cost: ¥2,730,000)
Fiscal Year 2013: ¥5,980,000 (Direct Cost: ¥4,600,000、Indirect Cost: ¥1,380,000)
Fiscal Year 2012: ¥5,850,000 (Direct Cost: ¥4,500,000、Indirect Cost: ¥1,350,000)
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Keywords | 視床下核 米国 / 腹側淡蒼球 米国 |
Research Abstract |
本研究課題においては、(サル)がローリスク・ローリターン、ハイリスク・ハイリターンな状況におかれた際、どのような行動選択(意思決定)を行い、その際、大脳基底核にある視床下核ニューロンがどのように活動するかを電気生理学的に記録・解析することを目標とする。申請者が用いる行動課題(眼球運動課題)においては、視覚刺激の色情報に基づいた意思決定をサルは行わねばならない。具体的には、まず中央に四角形が現れ、サルが一定期間固視したあと、左右に二つの視覚刺激が呈示される。一つは緑色の視覚刺激で、研究期間を通して、ローリスク・ローリターンな報酬を予測させる刺激である。もう一つの刺激は、赤色の視覚刺激で、これは絶えずハイリスク・ハイリターンな報酬を予測させる刺激である。遅延期間のあと、固視点が消灯し、それを合図にサルは、左右のいずれかの視覚刺激に急速眼球運動を行わねばならない。ローリスク・ローリターンを示す緑色の刺激を選択した場合、例えば、ある決まった量の報酬を5回に4回の割合で得ることが出来る。一方、ハイリスク・ハイリターンを示す赤色の刺激を選んだ場合は、例えば、5回に1回の割合でしか報酬を得ることが出来ない。ただし、報酬を得ることが出来る試行においては、報酬量が緑色の刺激を選んだ際に得られる報酬量の4倍となる。このような眼球運動課題をサルに課した結果、ハイリスク・ハイリターンを示す刺激に対し、ローリスク・ローリターンとなる刺激をサルは好んで選択した。齧歯類は総じてハイリスク・ハイリターンとなる刺激を好むのに対し、サルはヒトと同様に、ローリスク・ローリターンを好んで選んだことは非常に興味深い結果と考えられる。また、その際に視床下核ニューロンから非常にユニークな関連神経活動が記録された。
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Current Status of Research Progress |
Reason
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Report
(2 results)
Research Products
(7 results)