Publicly Offered Research
Grant-in-Aid for Scientific Research on Innovative Areas (Research in a proposed research area)
意思決定とは、複数の可能性のある選択肢から、ベストの行動を決定するという高次脳機能である。日常生活は、意思決定の連続であるが、意思決定には、迷いがつきものである。その迷いに合わせて、私たちは、様々な適応行動をとる。例えば、もっと正確な情報を得るために、注意を高めたり、異なるソースを探したり、煮詰まるほどの迷いであれば、決断を遅らせたり、逃避することだってあろう。しかし、これまで、脳がどのように、意思決定における「迷い」を検知し、それをもとに、様々な適応行動につなげているのかというメカニズムについては、ほとんど分かっていない。この問題に迫るために、まず、行動パラダイムとして、tree-search 型プランニングが必要なdeliberative課題と、同一行動を反復すればよいstereotyped課題を用意し、モデルベースもしくはモデルフリーの意思決定を切り分けた。実際に、これらのパラダイムをサルに課すと、同じ物理刺激を用いても、stereotyped課題に比して、deliberative課題では、サルの選択行動が、トライアルによって変動した。また反応時間も、stereotyped課題に比して、deliberative課題で、圧倒的に延長した。このように意思決定のゆれをとらえるdeliberative課題を利用して、その迷いの程度をコードしている神経表現を、視床において見出した。その信号は、ある特定の視覚特徴、もしくは、個別の運動コマンドに選択性がなく、意思決定の確からしさのgradeを、abstractに表現している点で、これまで、前頭葉・頭頂葉で報告されてきた意思決定に関するニューロン活動とは、異なることが分かった。
26年度が最終年度であるため、記入しない。
All 2015 2014 2013
All Journal Article (7 results) (of which Peer Reviewed: 4 results) Presentation (9 results) (of which Invited: 7 results)
Philosophical Transactions of Royal Society B
Volume: 370 Issue: 1668 Pages: 20140169-20140169
10.1098/rstb.2014.0169
Journal of Rehabilitation Neuroscience
Volume: 15
130007498729
Clinical Neuroscience
Volume: 32 Pages: 890-893
Vision
Volume: 26 Pages: 41-41
Nature Neuroscience
Volume: 16 Issue: 6 Pages: 749-755
10.1038/nn.3393
Volume: 31 Pages: 42-45
ASSC
Volume: 17 Pages: 94-95