Publicly Offered Research
Grant-in-Aid for Scientific Research on Innovative Areas (Research in a proposed research area)
発達障害者は程度の差はあれコミュニケーションの障害を有することが多く、当該疾患の社会性の障害もコミュニケーション障害の結果という解釈もできる。そこで、その基盤を明らかにすることで、学習や教育、更には社会支援に生かすことを目的とした。これまでに、状態差、個人差、評価者間の差により、これらの評価にずれが生じることを見出し、それらの統制をとった上での計測を行った。まず、理化学研究所と共同で、2者が交互に指でのタッピングを同間隔で行うという、協調タッピング課題を行った。自閉症者と対照者に対して、相手のリズムに合わせられるか、急な変動に対応できるか、自分のリズムについて、などを行動と脳波で測定した。行動レベルでは、一定リズムにあわせる課題では両群に差を認めなかったが、急な変動時に対応しないとならない課題では、自閉症群が困難であった。脳波では、相手がタッピングしている時に、前頭葉のθ波の振幅が自閉症群で大きく、相手の行動時に考えている(予測している)ことが示唆された。更に新たな課題も行った。自閉症者は視覚優位と言われるが、視聴覚の情報処理過程について、行動および脳波とN IR Sで同時計測することで比較した。視覚か聴覚かどちらかに偏りやすいが、特に視覚というわけではなく、バランスをとりにくいということがわかった。その脳内処理機構について、記憶や注意にも着眼して、引き続き、解析と考察を進めている。
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Disorders. Proc. 2013 International Conference on Brain and Health Informatics, in press
Volume: 印刷中
信学技報
Volume: 113 Pages: 201-205
児童青年精神医学とその近接領域
Volume: 54 Pages: 14-26
10031156199
Research in Developmental Disabilities
Volume: 33 Issue: 2 Pages: 518-524
10.1016/j.ridd.2011.10.016
120003779217