Publicly Offered Research
Grant-in-Aid for Transformative Research Areas (A)
心理学ではレジリエンスの差は個々人の持つ性格の違いとして扱われてきた。しかし、レジリエンスは先天的気質であるだけでなく、ストレス経験の蓄積によって後天的に獲得される側面があり、学習により改善可能と考える。しかし残念ながら、これまで、レジリエンスの個人差を、学習特性の差として記述する試みはされてこなかった。そこで本研究ではレジリエンスの個人差を強化学習モデルにて学習特性の個人差として再定義する。さらに、「当事者化」人間行動科学の理念に基づき、ストレス適応に問題を抱える人々に対し、学習特性(法則性)を意識化(=当事者化)させることで、ストレス適応能力の向上を誘導するシステムの開発に挑戦する。