Publicly Offered Research
Grant-in-Aid for Transformative Research Areas (A)
地球環境問題への対処には環境の現状の正しい理解が必要である。現在、科学技術の発達によって、衛星データなどから全球レベルでの環境状況の把握が可能となっている。その一方、人間が生活する流域スケールでの環境は、時空間的変動が大きいため、その把握に非常に多くのコストがかかる。本研究では最も生物多様性が高く陸上でバイオマスが大きい動物である昆虫に着目し、その同位体とDNA情報から流域スケールの元素循環と生物多様性に関する情報を効率的に取得する手法を提示することを目的とする。本研究の結果は、昆虫を用いた流域の環境評価という新しい手法の開発につながると期待される。