Publicly Offered Research
Grant-in-Aid for Transformative Research Areas (A)
本研究は、現在減少傾向が著しい琉球列島の水生昆虫を保全するため、生息域外での繁殖のための知見の収集と、室内で繁殖させた水生昆虫を野生復帰により野外で定着させる好適な条件を明らかにするものである。本研究では、種の保存法によって国内希少野生動植物種に指定されているフチトリゲンゴロウ・タイワンタイコウチ・リュウキュウヒメミズスマシを対象とする。前2種においては、定着に好適な条件を明らかにするともに、定着した個体群動態を追跡し、各種の生態を野生下で明らかにする。リュウキュウヒメミズスマシにおいては継代飼育が確立できていないことから、繁殖技術を改良するとともに飼育下での生物学的知見を収集する。