Publicly Offered Research
Grant-in-Aid for Transformative Research Areas (A)
世界では水と衛生環境の整備が不十分な低中所得国を中心として、水環境への排せつ物汚染を原因とする水系感染症が発生している。このうち、下痢性疾患の感染と死亡者数が大きく減少した一方、水環境に生息する媒介生物を通じて感染が成立する寄生虫疾患の住血吸虫症では、感染蔓延状況にある。よって、住血吸虫の感染伝搬を防ぐためには、汚染された水との接触や、排せつ物による水環境の汚染防止など、ヒトの行動変容を促す施策が重要である。本研究では、住血吸虫症が蔓延するアフリカ辺境地域において、健康行動理論をベースとした流行地住民主導のボトムアップ型対策モデルの構築を目指す。