Publicly Offered Research
Grant-in-Aid for Transformative Research Areas (A)
近世の古記録・日記には、その時代の日々の出来事が記述されている。記述される事柄には、日々の生活から、食生活、経済活動、時候、自然災害などと多岐に渡る。例えば、天気などの情報は、過去の気候を復元する古気候研究の分野にとって貴重であり、長期の気候研究に活用されている。同様に、過去の漁獲量を客観的に推定することができれば、国内における漁獲量の長期的な変動の情報を充実させるだけでなく、地球規模の気候変動と比較することで、漁獲量に対する気候との関係を理解することに繋がる。本研究では、各地に残る近世の古記録・日記を収集し、漁獲量や気候、人間活動に関係する記録を文章から読み解き、データベースを作成する。