Publicly Offered Research
Grant-in-Aid for Transformative Research Areas (A)
量子もつれや重ね合わせは量子的特徴量として広く知られているが、量子情報理論の発展により、従来考えられていた特徴量のみでは捉えきれない新たな量子性が明らかになってきた。特に量子計算の観点から見ると、クリフォード操作によって生成することのできない「マジック状態」は万能量子計算に必要なリソースであることが知られており、量子計算の視点からの量子性を表すものと考えられる。本研究では、量子マジックを定量的なリソース量として扱う枠組みを導入・発展させ、量子もつれと同様に「量子性のある側面を反映した特徴量」としての位置を確立し、量子マジックに基づく量子情報処理の究極性能の解析等への応用を目指す。