Publicly Offered Research
Grant-in-Aid for Transformative Research Areas (A)
本研究では、宇宙論的摂動論における赤外発散の除去可能性の議論を発展させる。断熱モードに関する赤外発散の問題は一般相対論の範疇では解決されるが、拡張重力理論にこの議論を拡張することにより、宇宙論も出るとして適切なモデルの選別を行う。また、ブラックホール蒸発における場の相互作用の効果についても調べる。特にエネルギー運動量テンソルのホライズン近傍での振る舞いにについて明らかにする。 これらの二つの課題に取り組むことにより、「曲がった時空の場の理論における、赤外発散の寄与に着目することで重要な物理に対する示唆を見出すこと」を目指す。