Publicly Offered Research
Grant-in-Aid for Transformative Research Areas (A)
電子相関とトポロジーが結合した強相関トポロジカル系では量子エンタングルメントした基底状態が実現する。例えば、強く相互作用する局在スピンが絶対零度においても秩序化・凍結せずに揺らいでいる量子スピン液体では、局在スピンがスピノンやマヨラナ粒子などの全く異なる自由度に分数化し、有限のエンタングルメントエントロピーを持つトポロジカル秩序状態が現れる。本課題では量子スピン液体におけるトポロジカル秩序相への磁場誘起相転移を検出し、そのトポロジカル秩序相の解明を行うことを目的として研究を行う。本研究を通じて、強相関物質中の量子エンタングルメントといった新たな実験研究舞台の開拓を目指す。