Publicly Offered Research
Grant-in-Aid for Transformative Research Areas (A)
宇宙の構造形成を引き起こす重力源は暗黒物質だと分かっているものの、未だに直接検出されていません。最近、インフレーション後に自己重力で潰れてできる原始ブラックホールが、暗黒物質であるという説が有力になっています。本研究の目的は、原始ブラックホールからのホーキング放射の量子性を検出することです。これは原始ブラックホールからのホーキング放射を証明するだけでなく、グラビトンの存在を証明することにもなります。本研究では、量子情報理論の最近の発展を原始ブラックホールに応用し、ホーキング放射として生成される透過性の高い重力波の量子性(グラビトン)の検出を目指します。