Publicly Offered Research
Grant-in-Aid for Transformative Research Areas (A)
本研究では、素粒子標準模型とその拡張における量子ブラック解の確立と、その量子情報的性質や初期宇宙での役割の解明をする。まずは、素粒子標準模型における量子ブラックストリング解を確立する。そのために、ホーキング温度がゼロでない解や宇宙項がゼロでない状況下での数値解を構成する。解を構成できたあとは摂動的・非摂動的な不安定性の存在を調べる。さらに、素粒子標準模型を拡張した超重力理論における量子ブラック解に関しても考察する。超弦理論の観点から自然な可能性である10次元あるいは11次元の超重力理論における量子ブラック解の様々な可能性について系統的に調べ上げる。