Publicly Offered Research
Grant-in-Aid for Transformative Research Areas (A)
金属粉末のレーザービーム溶融凝固プロセスでは,「巨大な温度勾配」と「急速な結晶成長」が生み出す固有の凝固現象が観測および予測されている.その一つが,凝固速度 1m/s級で出現する「帯状変調組織(banded structure)」である.この凝固組織には,「絶対安定性」の本質解明の糸口が隠されていると予想されるが,形成条件や組織的特徴の詳細な解析に踏み込んだ研究はない.本研究では,分析領域サイズと空間分解能の両面において最適な二次イオン質量分析法(SIMS)を駆使して,極限環境下で固有に生じる凝固組織「帯状変調組織」の実態解明(組織形成の実証と出現条件の定量化)を達成する.