Publicly Offered Research
Grant-in-Aid for Transformative Research Areas (A)
沈み込み帯に存在する島弧では,沖合での海溝型の巨大地震と内陸での活断層型の大地震の発生が発生する.海溝型地震と活断層型地震の発生するタイミングや相互関係は,いまだによく分かっていない.地震の繰り返し間隔が一般に100年から1万年と長期に及ぶことから,地震学が基本とする観測研究において,地震の発生パターンを捉えることが難しいためである.本研究では,近年発展してきた地震発生シミュレーションの枠組みに,海溝型地震と活断層型地震の相互関係を取り込んで,地震発生パターンの背後にある物理法則を明らかにする.