Publicly Offered Research
Grant-in-Aid for Transformative Research Areas (A)
沈み込み帯で観測される地震波速度構造はプレート境界に間隙水が存在することを示し、間隙水と地震活動の関連性が示唆されている。観測される地震波速度は数十~百メートルに及ぶ空間スケールの構造を反映しているため、観測値には様々なスケールの間隙水の効果が含まれている。本研究は、西南日本付加体で掘削された連続的なコア試料を用いた物性測定と脈状鉱物のマッピングを行い、実験室やフィールドで観察されるミクロ~メソスケールの空隙が、地震学的なマクロスケールの構造においてどのように分布しているのかを明らかにすることで、Slow地震およびFast地震の発生過程に対する空隙率のスケール効果を検証する。