Publicly Offered Research
Grant-in-Aid for Transformative Research Areas (A)
本研究では、遷移金属触媒を用いたC-H結合の活性化反応における効率的な触媒固定化手法とフロー法の開発を行う。具体的に、精密に制御されたメソ孔内での遷移金属錯体の固定化を通じて、フロー反応とインライン分析を統合し、リアルタイムで触媒の初期活性と不活性化に関するデータの収集を行う。一例として、カチオン性Rh(I)触媒による立体選択的ヒドロアシル化反応、Cp*Rh(III)触媒による立体選択的C―H官能基化反応、カチオン性Ir(I)触媒による立体選択的C―H官能基化反応の開発を行う。これにより、不活性化機構の解明と担体構造の最適化を行い、高効率かつ耐久性の高い不均一系触媒の開発に取り組む。