Publicly Offered Research
Grant-in-Aid for Transformative Research Areas (A)
キラリティとは、ある対象とその鏡像が重ならない性質のことである。多くの動物の器官はキラリティを示し、その形成は細胞レベルのキラリティによって駆動される。ショウジョウバエMyosinIC(MyoIC)とMyosinID(MyoID)が、それぞれ、器官と細胞のキラリティを左手型(鏡像型)、右手型(野生型)に決定する。幼虫表皮でMyoICやMyoIDを強制発現させると、左手型、右手型のアクチン・メゾ複雑体が形成され、細胞のキラルな変形と、からだのねじれが誘発されることが示唆された。本研究では、アクチン・メゾ複雑体の構造を解明し、それによってキラルな機械的力が誘発されるのを明らかにする。