Publicly Offered Research
Grant-in-Aid for Transformative Research Areas (A)
生物の生存に不可欠な硫黄化合物の合成、分解、および代謝的相互作用について、包括的に理解することを目的としています。RNA硫黄修飾塩基の生合成過程には、過硫化硫黄という形で硫黄原子を受け渡していく運搬系があることをこれまで見出してきました。本研究では、代表的な2種の運搬タンパク質群 (ペアスルフィド型とチオカルボキシレート型) の機能発揮の分子基盤の解明をめざします。無酸素条件下で生化学解析とNMR構造分光学などを組み合わせてアプローチすることにより、硫黄化合物の代謝機構を支える活性化硫黄転移機構の共通基盤原理の特徴を理解し、その生物学的意義・多様性 ・進化について考察していきます。