Publicly Offered Research
Grant-in-Aid for Transformative Research Areas (A)
セントロメアは、分裂期にタンパク質をその局所に呼び込み、染色体分配を制御する一連の酵素を濃縮した特異な微小環境を作り出す。しかし、それらがどのような制御を受けて形成されるのか不明な点が多い。これまでに、セントロメア由来のRNAがクロマチン分子のHP1をセントロメアに呼び込み、それを介して染色体分配に必須なAurora Bキナーゼが濃縮されることを見出しており、セントロメアにおける転写がその集合核になると予想される。そこで、セントロメアが備えるタンパク質の濃縮制御機構の理解を目指し、セントロメアの転写動態とそれに伴うクロマチン構造変換に着目し、セントロメアの転写活性化の作動原理を明らかにする。