Publicly Offered Research
Grant-in-Aid for Transformative Research Areas (A)
集団飼育などの自然な環境においてマウスの社会性に着目した研究はほとんど行われていない。本研究では、集団飼育環境のマウスの行動を長期間追跡・計測することで、集団ネットワークの推定や移動モデルの開発を目指す。社会性が低い特質が予想される自閉スペクトラム症モデルの追加や、集団環境に順化した個体を隔離することにより集団への介入を図り、集団社会やインタラクションの形成に至るメカニズムを解明する。本研究は、群れで行動する生き物の行動原理の理解を進めることに加え、集団行動が困難なASD患者の行動特性に関するトランスレータブルな知見に貢献することが期待される。