Publicly Offered Research
Grant-in-Aid for Transformative Research Areas (A)
個体が集団に参入する過程で自身に最適な立ち位置を探索する行動は、一種のナビゲーションとしてモデル化・分析が可能である。ジュウシマツのような鳴禽類は、鳴き交わしや他者羽繕いなどの社会関係への相互投資が観察される点で、ヒトと同じくマルチモーダルな交換行動を通じて関係形成する動物であり、社会ナビゲーションの動物モデルになりうる。本研究では、マイクアレイによる音源定位と深層学習による位置情報推定・行動分類を組み合わせ、鳴禽の社会的相互作用の追跡・分析を通して、社会ナビゲーションの計算モデルを構築する。また、これを群行動シミュレーションに組み込むことで、集団の全体的振る舞いを予測・説明する枠組みを作る。