Publicly Offered Research
Grant-in-Aid for Transformative Research Areas (A)
我が国の水産重要種であるホタテガイは自由遊泳によって捕食者を回避しながら個々が単独で生活するとされてきた。しかし、近年、ホタテガイは稚貝期には障害物に潜伏し、成長とともに集団形成することで、捕食回避する可能性が見出された。本研究では、ホタテガイの成長過程での捕食回避機構の進化と、個体間認知機構の有無を明らかにし、成長過程において捕食回避機構がどのように進化し、それが生存戦略としてどのように機能するかを明らかにする。さらに、実際の生息海域において、各成長段階のホタテガイの分布様式と捕食者の分布や周辺環境の関係性を明らかにし、これら生存戦略と実際の個体群動態の関係性を解明する。