Publicly Offered Research
Grant-in-Aid for Transformative Research Areas (A)
光合成微細藻類が他の生物と細胞内共生関係を営む光共生現象は海水淡水域問わず広く自然界に見られるが、共生藻・宿主間の光共生クロストークには未解明な点が多い。本研究では、種々の光共生系における藻類の細胞壁に着目し、ジオラマ環境において難消化性の炭素リソースである細胞壁がどのような代謝運命を辿り、生態系の中でどのような役割を果たすのかを解析する。これを基に、これまで見過ごされてきた細胞壁という炭素リソースを組み込んだ光共生のモデルを構築し、細胞壁という無生物的因子も含めた共生藻の行動原理を解明することで、光共生クロストークの理解と普遍化を目指す。