Publicly Offered Research
Grant-in-Aid for Transformative Research Areas (A)
代表者らは、過去、魚類表皮ケラトサイト内で、ラグビーボールの縫い目に沿うように複数配列したストレスファイバが、車輪のように回転するユニークな細胞内マシナリーを発見した。一般的な移動体における車輪の役割は推進力生成と移動方向の制御である。本研究の目的はストレスファイバは車輪なのかを力学的に明らかにすること、すなわちストレスファイバ回転が推進力生成と方向制御のどちらを担っているのかの決定である。ケラトサイトを含むアメーバ細胞の多くはアクチン重合により仮足が伸長する。本研究では、仮足伸長が推進力を担いストレスファイバ回転が方向制御を担うという仮説を立て、これを立証する。