Publicly Offered Research
Grant-in-Aid for Transformative Research Areas (A)
粘菌」が持つ原始的な知のメカニズムを明らかにすることを目指す。モデル生物である真正粘菌変形体は、多核の単細胞生物である。構成が単純であるにも関わらず、迷路を解くなど、原始的ではあるが「知」といって良いように見える現象が次々発見されている。粘菌の学習メカニズムについては、振動子系、力学系に見立てた 数理的立場からの仮説や、細胞の分子メカニズムによる仮説などが提案されているが、多様な入力刺激に対して統一的に説明する仮説はない。本研究では、学習のメカニズムはとして、粘菌が形成する輸送管ネットワーク構造に着目する。粘菌の学習過程でつくられる輸送管ネットワーク構造の変化を定量解析しその機構を探る。