Publicly Offered Research
Grant-in-Aid for Transformative Research Areas (A)
マングローブ林は熱帯・亜熱帯域でもっとも面積当たり土壌有機炭素(SOC)賦存量の大きな生態系であり,炭素隔離の場として重要である.また,その豊富なSOCプールから流出する溶存有機炭素(DOC)量は膨大で,沿岸域の生態系に大きな影響を与える.本研究は,貴重な同一地点での20年に及ぶ植林クロノシーケンスを活用し,林齢に伴い増加するSOCプールの蓄積形態を解明し,未解明なSOC安定化メカニズムに迫る.さらに,SOCプールの発達に伴う土壌中DOCの濃度と分子組成を追跡し,沿岸域の生態系に重要なDOCの特性と林齢の関係を初めて明らかにする.