Publicly Offered Research
Grant-in-Aid for Transformative Research Areas (A)
沖縄島北部「やんばる」の亜熱帯林では、植物(生産者)のバイオマスの小さな森林に、多様で多くの従属栄養生物(消費者・分解者)が生息している。いわゆる「生態ピラミッド」が成立していないように見える理由として、恒常的な台風攪乱によって強制的に多量の枯死有機物が生じ、植物バイオマスが小さく抑えられるとともに、これらの枯死有機物が食料として多様な従属栄養生物を育んでいると考えた。本研究では枯死有機物の供給量と従属栄養生物の呼吸量の収支から本仮説を検証する。そして、恒常的攪乱条件において生じるプロセスを生態系モデルに導入し、生態系機能の予測精度や汎用性の向上を図る。