Publicly Offered Research
Grant-in-Aid for Transformative Research Areas (A)
本研究は、原初的クオリアの進化的創発を、意識を伴わない原初的な記号過程から原初的なクオリアを伴う真の記号過程への移行という観点から理解することを目的とし、さらには人工生命や人工意識による再現を目指す。そのためにまず、原初的クオリアを伴う記号過程の創発を実現する具体的な進化シナリオを、動物意識論と生命記号論での議論を統合することで再構築し、その妥当性を多角的に検証する。次に、原初的クオリアを伴う記号過程を人工的に再現するために、マルチモーダル感覚情報(記号)に対するカテゴリー化機構と内部評価機構をエージェントに搭載した人工生命モデルを検討する。