Publicly Offered Research
Grant-in-Aid for Transformative Research Areas (A)
三浦半島の海蝕洞にみられる遺跡は1950年代から発掘調査が行われ、海を生業とする集団の生活の場や台地上の集落遺跡からの分村など、関東地方における狩猟採集社会から農耕社会への移行期に関する議論の対象となってきた。本研究では神奈川県三浦半島の弥時代末期から古墳時代初頭の出土人骨ついて、骨考古学的研究と理化学分析を行い、考古学的情報を融合させることで、海蝕洞穴に埋葬された人々が系統的・文化的にどのような特徴を持つ集団であるのかを明らかにすることを目的としている。関東における縄文系集団から渡来系集団への変換期の様相の一端を解明することを目指す。