Publicly Offered Research
Grant-in-Aid for Transformative Research Areas (A)
ニホンイノシシおよびリュウキュウイノシシはそれぞれの環境変化に適応して独自の系統分化により集団を形成してきた。ブタの家畜化は、現在より約10,500年~8,000年前にユーラシア大陸の複数地域が起源と推定されるが、日本列島では先史時代における大陸からの家畜ブタ導入の可能性、また、ニホンイノシシの家畜化の兆候をうかがわせる研究があるが、家畜ブタは定着しなかった。そこで、本研究では、ニホンイノシシおよびリュウキュウイノシシのリファレンスゲノム構築に基づき、各地域に存在した集団がそのまま維持・定着したか?あるいは、アジア大陸に由来する系統を一部に引き継いだのか?ゲノム比較解析により明らかにする。