Publicly Offered Research
Grant-in-Aid for Transformative Research Areas (A)
国内最古とされる考古資料に基づくと、イエネコの日本への移入は弥生時代である。しかし、古記録や考古資料の大部分が中世以降のものであり、これまでの申請者らによるゲノム解析結果も同様に、現代の日本のイエネコ(現代日本猫)は中世以降に広まったことを示している。ここにギャップがあり、現代日本猫の成立過程は未だ謎に包まれている。本研究では、考古資料から得られるゲノム情報と、これまで申請者らが集めた現代のイエネコのゲノム情報を用いて解析し、現代日本猫の祖先系統や移入された時期を推定することで、その成立過程を明らかにする。また、得られた結果と人の国内外での交易との関連についても検討する。