Publicly Offered Research
Grant-in-Aid for Transformative Research Areas (A)
ヘリウム3(3He)は核スピン1/2のフェルミ粒子であるため常圧でフェルミ液体、圧力下で常磁性固体となるため、ある圧力では温度を上げると液体から固体になるという奇妙な転移を示し、Pomeranchuk効果と呼ばれている。Pomeranchuk効果の制御や3Heの強磁場新奇相探索は非常に興味深いが、その磁場応答の検出には1000テスラ級の超強磁場が必要と予想される。3Heは非常に貴重で高価な元素であるため超強磁場実験は非現実的であり、本研究ではPomeranchuk効果を示す特異な固体中電子を用い、Pomeranchuk効果の超強磁場応答を検証する。また、その相転移を用いた応用について検討する。