Publicly Offered Research
Grant-in-Aid for Transformative Research Areas (A)
本研究では化学組成が同じで結晶構造が異なる相が複数存在する磁性体を多形磁性体と呼ぶ。多形磁性体は、磁場による相制御が実現した場合、大きな応答機能を持つことが期待される。本研究は「多形は機能性物質となりうるか」という学術的「問い」に対する答えを得るために実施する。本研究代表者らが見出した多形磁性体AlxFe2-xGeO5における磁場誘起相変化は、1000テスラの磁場が世界で唯一安定的に発生できる東京大学物性研究所国際超強磁場科学研究施設でのみ実験可能である。一巻きコイル法・電磁濃縮法による超強磁場発生下で磁化、磁歪、X線などの測定を行い、AlxFe2-xGeO5の磁場応答機能を探索する。