Publicly Offered Research
Grant-in-Aid for Transformative Research Areas (A)
原子間の結合の最も基本的な型として分子の形成が挙げられる。遷移金属酸化物の様な固体でも2量体などの多量体を形成して非磁性になるものがある。これは固体内における”分子”の形成と考える事もできる。フラストレート格子では、多量体の配置の仕方について様々な状態を取りえるため、多量体や分子軌道の融解や共鳴効果が期待できる。本研究では、フラストレート格子系の遷移金属化合物を研究対象とし、強磁場を用いて、多量体や”分子軌道”が結晶化した状態を融解させるとともに、その共鳴状態の機構を明らかにする事を目指す。