Publicly Offered Research
Grant-in-Aid for Transformative Research Areas (A)
本研究では、これまで試料固定後は大きさしか調整できなかった一軸圧力に角度という新しい制御パラメーターを追加し、大きさと方向を持つ「ベクトル圧力」という新しい概念・技術を生み出す。現状の一軸圧装置とせん断応力を印加できるピエゾ素子を組み合わせることで、実質的に一軸圧力の方向を回転させることができる。ベクトル圧力を用いれば、たとえば正方晶の結晶を直方晶に変化させるのか単斜晶に変化させるのか、結晶の非対称性を電気的に連続制御できる。本研究で一軸圧力を角度回転できる外場に昇華させ、「静水圧」の対義語が「一軸圧」ではなく「ベクトル圧」である未来を目指す。