Publicly Offered Research
Grant-in-Aid for Transformative Research Areas (A)
非共有結合性の相互作用によりπ電子系分子を会合させた超分子において,新たな集積構造を創製する手法の確立は,π電子系分子の階層的な光・電子機能を追求する鍵となり得る.本研究では,アミド基を導入したカルコゲン含有π共役骨格を分子モジュールとして活用し,π骨格同士のスタッキングとアミド基同士の水素結合によりナノ構造(第一階層)をつくり,カルコゲン-カルコゲン相互作用を利用して未踏のメゾ構造(第二階層)を創製する超分子合成法の確立を目指す.そして,メゾスケールの構造制御をもとに,π電子系分子を集積するからこそ発現する光電子機能を精査し,センシング材料や有機エレクトロニクス材料としての可能性を探究する.