Publicly Offered Research
Grant-in-Aid for Transformative Research Areas (A)
らせん形状のπ共役化合物を分子集積させると、どのような機能が発現するだろうか?従来の超分子化学では、平面かつ剛直なπ共役化合物のような「配列形成に有利な分子」を用いた研究が主流であり、非平面の歪みを持つ分子の集合構造に由来する分子機能の開拓は十分に行われてこなかった。本研究では「らせん分子ユニットの最適化」と「超分子設計(メゾ階層化)」に着目することで、キラルメゾヒエラルキー物質の創出を行う。具体的には、(1)電気伝導経路を持つキラル集積構造【キラル超分子メゾワイヤー】と(2)非線形的な力学応答性を示す【分子ばね架橋型高分子材料】の実現を目指す。