Publicly Offered Research
Grant-in-Aid for Transformative Research Areas (A)
連星中性子星合体からの最初期の電磁波放射は中性子星合体の物理を理解する上で重要である。しかしその観測例は少なく、合体から数時間以内という最初期の電磁波放射はまだ観測されていない。将来的には、重力波測定技術の向上に伴い合体直後の電磁波放射観測も期待できることから、世界に先駆けて理論的に初期放射を予測しておくことは重要である。本研究では、中性子星合体の最初期の電磁波放射スペクトルから合体直後の中性子星の情報を引き出す手法を構築することを目的とし、相対論的流体シミュレーション・核反応ネットワーク計算・輻射輸送シミュレーションを駆使して、自由中性子放射シナリオに基づいて放射スペクトルを計算する。