Publicly Offered Research
Grant-in-Aid for Transformative Research Areas (A)
本研究では, 2つの高密度星(ブラックホールや中性子星)の連星が合体する際に放出されるガス中で生じる速い中性子捕獲過程によって合成される中性子過剰核の崩壊反応に起因する核γ線・内部転換X線のFluxの時間発展を計算し, 個々の原子核崩壊に伴う核γ線・内部転換X線輝線の将来観測による同定可能性を明らかにする. これらのγ線・X線は原子核に固有のものであり, 可視光・赤外線観測では困難な原子核の同定を可能にする. 輝線観測から個々の中性子過剰核の生成量を見積もり, 高密度星連星合体からの放出ガスの性質を明らかにし, 中性子過剰核生成に重要な核反応率を将来的に制限することを目指す.