Publicly Offered Research
Grant-in-Aid for Transformative Research Areas (A)
有機合成化学における重要な化学種であるラジカルの発生法として、フェノール等の易酸化性の官能基を有する天然カルボン酸を原料とすることは、カルボキシルラジカルへの酸化の段階において副反応を併発することから非常に困難である。本研究では、カルボキシル基にオルソゴナルな反応により選択的にカルボキシルラジカルを得る方法として、カルボン酸と金属錯体により生じる金属カルボキシラート錯体の金属-配位子間結合の均等開裂を経るラジカル発生制御と新反応の開発に取り組む。