Publicly Offered Research
Grant-in-Aid for Transformative Research Areas (A)
脳内の細胞外基質(ECM)は、神経回路の形成、神経可塑性の制御、損傷した中枢神経の修復などに関与する。近年、ECMが組織の弾性を通じて神経細胞の動態を制御し、脳機能の発現や維持に重要であると注目されている。しかし、脳内のECMと弾性の空間分布、そしてこれらが神経細胞の動態を制御する機構は未だ解明されていない。本研究では、脳内の弾性を1細胞レベルで網羅的に計測するための新規の原子間力顕微鏡(AFM)技術を開発する。さらに、この技術を用いて、ECMに制御される脳組織の弾性がシナプスの安定化や幹細胞の維持などの神経細胞動態を制御する機構を明らかにする。