Publicly Offered Research
Grant-in-Aid for Transformative Research Areas (A)
冬季の厳しい環境を乗り越える動物の生体機能として、冬眠や休眠が知られている。これまで、冬眠や休眠が「概日時計」により調節されている事が、現象として理解されてきたが、その分子・神経メカニズムは手つかずのままであった。しかし我々は、哺乳類の概日時計中枢からの出力経路の探索により、休眠を調節する概日時計中枢からの出力経路の新たな手掛かりを得た。また、概日時計による冬眠調節メカニズム解明に向け、遺伝子改変ハムスターの作成にも成功し、冬眠・休眠調節メカニズムを神経回路レベルで明らかにできる準備が整った。本研究では、時間生物学的視点から、冬眠や休眠を調節する新規分子・神経メカニズムの全貌に迫る。