Publicly Offered Research
Grant-in-Aid for Transformative Research Areas (A)
哺乳類の中には飢餓や寒冷環境などにさらされると、自ら積極的に体温や代謝を低下させる動物が存在する。この省エネモードは「休眠」と呼ばれる現象であり、極限環境下を生き抜く生存戦略として役立っている。休眠の中枢メカニズムに関する研究は神経細胞のみに着目されることが多く、冬眠原理におけるグリア細胞の役割は何一つとしてわかっていない。そのような中、代表者は特定脳領域のグリア細胞が休眠様低代謝状態の誘導に関与することを発見した。本研究では、グリア-神経インタラクションを切り口とすることで休眠や休眠様低代謝状態を制御する新たな中枢機構に迫る。