Publicly Offered Research
Grant-in-Aid for Transformative Research Areas (A)
光合成酸素発生反応は光化学系Ⅱタンパク質のマンガンクラスターで行われる。反応中間状態の分子構造はX線結晶構造解析により構造が解明されつつあるが、分子構造の解明だけでは酸素発生メカニズムは解明できない。本研究はマンガンクラスターの高酸化中間状態S2、S3の電子状態を電子スピン共鳴(ESR)により解析し、酸素発生過程を解明することを目的としている。本研究ではこれまでESR信号として観測できなかった高スピン状態の酸素発生系の全中間状態の磁気的構造をスペクトル拡散法によって実験的に測定し、マンガンクラスターの構造及び分子軌道を求める。