Publicly Offered Research
Grant-in-Aid for Transformative Research Areas (A)
地球上の光合成の約4分の1を担うとされる重要な微細藻類である珪藻の光合成システムは、緑色植物とは大きく異なる。本研究では、様々な光環境条件における網羅的な遺伝子発現情報と複合体の構造情報に基づいて、珪藻(ツノケイソウ)の光環境応答・適応に重要な集光性色素タンパク質(LHC)の遺伝子を絞り込み、遺伝子欠損変異株、あるいは過剰発現株を用いて分子機能を解明する。さらに、それら重要LHCの、紅藻、および紅藻を起源とする二次共生藻類における機能保存性を、分子系統学、構造生物学的知見から検討し、海洋における光合成ユビキティを支える紅色進化系統藻類の光捕集系の作動原理と進化を明らかにすることを目指す。