Publicly Offered Research
Grant-in-Aid for Transformative Research Areas (A)
シトクロムb6f複合体は、変動光下で光化学系Ⅰを光傷害から守る重要な役割を果たすが、ブレーキの強さは、光環境に合わせて最適化される必要がある。特に、被子植物では、光化学系Ⅰの下流に存在する電子の安全弁が失われており、このブレーキの重要性が増大している。本研究では、CRISPR-AIDの技術を導入することで、pH感受とブレーキの誘導に関与するRieskeサブユニットに、一連の変異を導入し、ブレーキの強さを微調節する残基を探索する。変異株を用いて、ブレーキの強さの最適化の生理的な重要性を示すと同時に、シトクロムb6f複合体の構造に対する影響を調べることで、ブレーキの強さを調節する分子機構を明らかにすることを目指す。