Publicly Offered Research
Grant-in-Aid for Transformative Research Areas (A)
絶対嫌気性の光合成細菌である緑色硫黄細菌(GSB)では,光合成反応中心(RC)複合体内部でカロテノイド配糖体が非光化学的消光(NPQ)を駆動している。これは,活性酸素種(ROS)の生成とは独立した,光合成の嫌気的な光阻害現象の実在を意味する。その発生メカニズムの解明を目指し,本研究課題では,GSBのRC複合体で起こるNPQの反応メカニズムを原子レベルの詳細さで解明し,無酸素環境下でのカロテノイドやNPQの存在意義を明らかにする。