Publicly Offered Research
Grant-in-Aid for Transformative Research Areas (A)
O2発生/CO2固定量比は、光合成指数と定義される。最新の研究において申請者は、シアノバクテリアや藻類において凡そ1.5の光合成指数が観測されること、すなわち光合成の明反応で生じた還元力の約3割がCO2固定やO2還元とは異なる代謝で消費されることを見出した。本研究では、光合成指数を軸にした独自の視点から、多種多様な生物種における電子伝達の反応制御を調べ、その多様性と進化を解明する。得られた結果を各生物種の生息環境、ゲノム情報、および生化学・構造生物学的知見と照らし合わせることで、光合成指数を決定する分子メカニズムの実体に迫る。